どっちがいいの? 【豆】VS.【粉】
コーヒーを美味しく飲むには、豆と粉のどちらが適していると思いますか?
おそらく、コーヒーを扱っているお店ならほぼ100%が【豆】の状態での購入をお薦めすると思います。
この点については、わたしも間違いなく【豆】をお薦め致します。
なぜかといいますと、大きく2つの理由があるからです。
まず第一は、香りです。
コーヒー豆を粉に挽いてしまうと、豆に含まれている香り成分が逃げていってしまいます。
これに対して、次に述べますが適切に保存された豆を粉に挽いた場合は、本来の香りが感じられてとても贅沢で素敵な気分を味わえると思います。
余談となりますが、コーヒー業界関係者であれば豆を粉に挽く時の香りをフレグランス、コーヒーを抽出した時の香りをアロマと使い分けをしています。
繰り返しになりますが、この粉に挽いた時の香り(フレグランス)は、本当にうっとりするほど素晴らしいものであり、コーヒーを愛飲する方にとっては欠くことのできない重要なものだと思います。
そして第二の理由は、鮮度です。これは別の角度から見ると保存期間とも大きく関連しています。
コーヒーも食品の一つですから、焙煎をおこなった後は酸化が始まります。
酸化したコーヒーは香りも失われたうえ、不快な酸っぱさを感じるものとなってしまいます。
この酸化という現象は、「コーヒー豆」または「コーヒー粉」が空気と接触することで始まります。
イメージ的にも解りやすいと思いますが、豆の状態と粉の状態とでは空気に接触する断面積がまったく異なりますので、豆が酸化する速度は明らかに粉の状態のほうが速いということは理解できるかと思います。
理由はどうあれ、ぜひ一度コーヒー豆をミル挽きして香り(フレグランス)も含めた香味を楽しんで頂ければと思います。
長文となってしまいましたので、次回は保存方法やミルについてお伝えしていきたいと思います。
それでは、失礼致します。